Qスイッチレーザー治療

（老人性色素斑を対象にスポットで行うシミ取りレーザー治療）

Qスイッチレーザー治療

Q switch laser

Qスイッチレーザー治療は、老人性色素斑に対してスポットで行うシミ取りレーザー治療です。当院では、最新レーザー装置『スターウォーカー』を導入し、患者様に負担の少ない治療の提供に努めています。
『スターウォーカー』は、日本国内で薬事承認を取得した医療機器です。

Qスイッチレーザー治療経過

Qスイッチレーザー治療を受けられる患者様

PIH(炎症後色素沈着)について

Qスイッチレーザー治療（老人性色素斑をスポットでシミ取りするレーザー治療）を受けられた場合、殆どの患者様に治療後PIH（炎症後色素沈着）が出現します。PIHは、レーザー治療で皮下に集積しているメラニン色素部位を熱照射して色素斑を薄くする為、表皮に熱が加わることが原因で起こる一時的な治療後の炎症性の症状です。Qスイッチレーザー治療後２週間から１か月の間に出現することが多く、３か月程で消退してゆきます。（但しお肌のターンオーバーには個人差がありますので、消退するまで半年～１年かかる患者様もおられます。）

PIH（炎症後色素沈着）とは？

PIHを簡単に説明しますと、Qスイッチレーザー治療部に、かさぶたが出来ます。レーザー治療後８～10日程でかさぶたは自然剥離し（くれぐれも自然剥離するまで、無理やり、はがしたりこすったりしない様にご注意下さい。）剥離部位にはシミが薄くなった綺麗なお肌が出来上がっています。但し、熱照射治療による一時的炎症反応が必ず起きますので、この新しくなったお肌は2週間～１か月程で一旦軽度の色素沈着を起こします。そして、３か月前後でまた、沈着した色素が薄くなってゆくという経過をたどります。

PIH（炎症後色素沈着）治療方法

老人性色素斑（シミ）と違って、PIH（炎症性色素沈着）は、トラネキサム酸やビタミンC等の外用使用・内服、日焼け止めでの紫外線対策をしっかりと行っていただくことで殆どの場合は徐々に薄くなってゆきます。レーザー治療後に出来るかさぶたを無理にはがしたり、お顔をこすったり、日焼けをしたり等のお肌に負担のかかることがあると、PIHは残存・増悪（ひどくなる）します。

レビュー２によるお肌状態の確認

PIHを回避する為必要なことは、Qスイッチレーザー治療前にお肌の状態をより良い状態に整えておくこと。（日焼けをして赤みの多い状態、シミケアの出来ていないお肌に、いきなりQスイッチレーザー治療を施術した場合、高確率でPIHが出現し、その後の経過不良となり色素沈着が残るリスクが高くなります）レビュー２でQスイッチレーザー治療が可能なお肌状態か確認をしながら治療を進めていきます。

レビュー２所見

摩擦や日焼けが多いかたの場合、レビュー２画像でシミ・赤みが多く確認できます。その様なQスイッチレーザー治療が出来ない状態の場合、先ずはお肌状態を整える為、１～２か月間のレーザー治療前のプレトリートメント（前処置・前準備）が必要です。
①洗顔方法・洗顔後のタオルドライ方法の見なおし。
②基礎化粧品による、ビタミンA・C・E、トラネキサム酸、ハイドロキノン等ご使用と、紫外線対策をしっかりと行っていただくことが大切です。

Qスイッチレーザー治療後のかさぶた

Qスイッチレーザー治療施術後には、照射部位にかさぶたが出来ます。かさぶたは、かさぶたの下で綺麗な新しいお肌が出来つつある証拠であり、綺麗な新しいお肌を作っている間、守ってくれているカバーのような働きをしています。かさぶたをゴシゴシこすったり、無理にはがしたりすると、PIH（炎症後色素沈着）がひどく出たり、色素沈着が残ったりする可能性があります、かさぶたは自然にはがれ落ちるまで優しく見守ってください。
（できれば、８日以降ではがれ落ちるのが理想です。）

PIH時のスキンケア

Qスイッチレーザー治療後にはほぼ100％のかたにPIHが出現します。（お肌質、ターンオーバーに個人差がありますので稀にPIHの出にくいかた、出ても薄く目立たないかたもおられます）PIH時のスキンケアは、洗顔方法・洗顔後タオルドライ方法と同じくらい大切です。基本的には、プレトリートメント（レーザー治療前の前処置・前準備）と大きく差はありません。
①保湿　　　　　
②紫外線対策（日焼け対策）
③レチノール（代謝アップ）
④ハイドロキノン（強力な美白）スポットでの使用
⑤トラネキサム酸
⑥ビタミンC

ハイドロキノン使用方法

ハイドロキノンは、レーザー治療前後で使用する強力美白外用です。美白効果が高い反面、副作用もありますので、ご使用時注意点がいくつかあります。
①シミ部位のみに塗布（白いお肌には禁忌です！シミを拡大させるリスクがあります）
②厚くぬらない。
③沢山ぬらない。

ハイドロキノンに対してアレルギー反応が出るかたが時々おられます。当院では濃度の異なる２種類のハイドロキノン外用を準備していますので、初めてご使用になられる場合には先ずは低濃度ハイドロキノンご使用をお勧めします。
ご使用時、①赤みがでた　②ヒリヒリ、ピリピリ等の刺激性症状がでた
①、②の場合には、一旦ご使用を中断いただきまして、症状がおさまった後再開ください。
問題なければ毎日ご使用いただくのが理想ですが、お肌質次第では、数日に一度ご使用いただく場合もあります。症状、お肌状態をみながらご使用いただく必要があります。